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06_30[1]


「音楽と朗読のコンサート
アンダルシアの光と影 ~ヒメネスとロルカ~」

に行ってきました。

石丸幹二(朗読)
つのだたかし(リュート/ウード)
水落麻理(カンテ・フラメンコ)
フェルミン・ケロル(フラメンコギター)

7月1日(日)13:30開演
Hakuju Hall



初めに、国内外で活躍されるリュート奏者の つのだたかしさんが、
お一人で登場し、挨拶がありました。
面白かったのは、会場の9割を超える女性客を見渡しながら、
「昨日もあったんだけど、始まるとみーんな石丸氏の方を
見るんだよね。」と・・・



第一部「プラテーロとわたし」

スペインの抒情詩人ラモン・ヒメネス
ノーベル文学賞を受賞した散文詩。
その中から、石丸さん自ら 3編×4つの季節=12編 を選んだそうです。

石丸さんは、赤いラインの入ったデザインのシャツに、
デニムのボトムス姿。
先日かけたというパーマのヘアスタイルはよくお似合いで、
服装の雰囲気も含めて、スペインの青年という風貌に見えました。
椅子に腰掛けながらの朗読ですが、ときどき、手を広げたり天井を
仰いだりしながら情感たっぷりに表現されていました。

その隣で、つのだたかしさんのリュートの美しい音色が優しく
響きます。
リュートの音色を聴いていると、中世の時代の雰囲気が漂い、
昨年の「十二夜」の舞台が蘇ってきます。
つのださんが演奏するお姿、ちゃんと見ていましたよ。

詩の内容は、愛するロバのプラテーロ と、故郷アンダルシアで
過ごした静寂に満ちた日々を描いています。
日常の自然を描写する言葉が、とても美しく、聴いていて優しい
穏やかな気持ちになります。
相棒のプラテーロに、優しく語りかけ続けますが、プロテーロは
息を引き取り、朗読は終わります。



第二部
「闘牛士イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの
哀悼歌」


「プロテーロとわたし」は“死”で終わりましたが、
この作品は“死”から始まります。

石丸さんは、モノトーンの衣装に変わり、シャツの襟を立て、
黒いベストをお召しに
なっていました。
ぐっと大人っぽいこの装いも、スペインの雰囲気を醸し出しています。

石丸さんは、ひとり離れて下手の壁側に座り、中央から上手にかけて、
ウードのつのださん、カンテ・フラメンコ(フラメンコの歌)の水落さん、
フラメンコギターのケロルさんが座ります。

スペインの詩人、劇作家のガルシア・ロルカが、亡くなった友人の
闘牛士イグナシオ・サンチェス・メヒーアスの死を悼み発表した
哀悼歌。
かなり難解な歌詞だったそうで、本公演のために改訳したそうです。

フラメンコギターの調べにのせて歌う、水落さんの情熱的な
スペインの歌。
石丸さんは、立ち上がり、第一部と打って変わってときおり熱く
激しい朗読。
この歌と朗読が、交互に繰り返されます。

アフタートークでわかったことですが、歌う曲は事前に決まっている
わけではなく、
水落さんとご主人のケロルさんが、即興的に決めているそうで、
昨日と今日の公演では、歌っている曲が違うそうです。
歌と朗読の入り方があまりに自然でしたので、このお話を伺ったときは、
かなり驚きました。
水落さんの歌には、魂の叫びが感じられます。
アフタートークで、石丸さんが
「水落さんはスペイン人の血が入っていますか?」
と質問なさっていたくらい。
「入っていません」
と即答されていましたが・・・

そして、照明も素晴らしかった。
石丸さんのソロコンサートでも照明を担当された清水亮さんが、
LEDライトで、ひとつの光から様々な色と形を自在に操ります。
第一部では、目立つ演出は、後ろの壁に大きく木を表現されていた
くらいでしたが、第二部では、情熱的な色遣いでの演出シーンが
沢山あり、特にうねるような光は、闘牛の角を連想させ、
随所で照明が効果的に使われていました。



「アンコール」

曲名:ゾロンゴ タララ

石丸さんがスペイン語の歌を披露。オマケというよりかなり本格的に
歌われていました。
相当難しい曲だったと思いますが、音が広がるように響き渡る
コンサートホールでの歌声はほんとに美しい。
思いがけず聴くことができて嬉しかった~



「アフタートーク」

谷田尚子さん司会で、次のお仕事に向かわれた
フェルミン・ケロルさんを除く、3名が参加。
まずお一人ずつ自己紹介。
つのださん「石丸幹二です・・・(無言)」。
会場の笑いを誘っていました。
その後、石丸さん「わたくしが本物の石丸幹二です」。

つのださんと石丸さんお二人とも、
「前回公演では自分のことばかりだったが、今回はよく聞こえて
タイミングや空間がわかるようになった」
そうです。

ミュージカルの稽古期間は1~2ヶ月ですが、この公演の稽古は
3~4日くらいだったそうで、つのださんが
「4人それぞれが完成度の高いところで出会っている」
と補足。

他にも、つのださんから神秘的な興味深いお話を伺うことができま
した。。
「ガルシア・ロルカは、自分で巡って音楽を探し、自分でピアノを
演奏した人。
演奏の音源が今でも残っている」
「弦楽器の起源は一緒で、ギリシャのウード、西に渡ってリュート、
シルクロードを東へたどれば、中国で琵琶になり
、日本にまでいたっている」
等々・・・



「サイン会」

つのださんまたは石丸さんのCDを購入すると、終演後CDジャケットに
サインをしていただけます。
友人が、つのださんのCDを購入したので、サイン会の様子を少しだけ
眺めていました。

石丸さんは、紺と黒のボーダーのTシャツに落ちついたブルーの
ストールを巻いて登場。
一言二言くらいならお話しも出来そうな感じ。
石丸さんのお隣に、つのださん登場。
つのださんは、ファンの方から話しかけられるとそのまま2~3分
くらい話し込んでいました。
友人にCDを見せてもらったら、 ひらがなの楷書で つのだたかし 
とサイン!

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何年も前になりますが、劇団四季の「ハムレット」を観たときに、
流れるように言葉を綴る石丸さんの発する台詞の美しさに感動した
ことを、今でもよく覚えています。台詞なのに、音楽を聴いている
ような感覚でした。
そして、退団後のソロコンサートでは、石丸さんが歌うと旋律以上に
歌詞の美しさが
際立ち、「言葉」の表現を大切にされていることに感動させられます。

石丸さんの朗読は、年を重ねるごとにぐっと表現力を増しているように
思えます。


朗読&リュート/ウードにフラメンコと、好きなものだらけの
コラボレーション。
見事にひとつの作品にまとまっていて、それぞれが素晴らしい。
石丸さんも仰っていましたが、是非また企画していただきたいです。




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